IPOに当選!っと嬉しいことですが
「IPOに当選したら何をすれば良い?」
「資金はいつまでに必要?」
「初値売りの仕方を知りたい」
と不安に思う人もいるのではないでしょうか。
筆者は10年以上ファンド業務に携わり数億円単位の金額を運用してきました。
結論からお伝えすると、抽選にあたってからが重要です。
辞退をすればペネルティーを受けることもありますし必要なタイミングで資金が入っていなければIPO投資ができません。
もちろん、売り方を間違えれば利益も確定できません。
この記事では、IPOに当選したらすべきことを網羅的に紹介しつつ失敗しがちな落とし穴も伝えていきます。
「IPO投資で失敗したくない!」という方は必ず一読してください。
それでは早速、IPOに当選したらどうするべきか、その流れについて解説します。
IPOに当選したらどうすればいい?流れをわかりやすく解説
IPOに当選した場合は、
- 購入申込をする
- 事前入金不要の証券会社の場合は入金する
- 購入したIPO株を上場日に売却する
という3つの手順を行います。
STEP1〜3までの手順について、それぞれ詳しく解説します。
STEP1:IPOに当選したら、まずは購入申込をしよう
IPOに当選したら、必ず購入手続きをしなくてはいけません。
なぜなら、「IPOに当選した=IPO株を買ったこと」にはならないからです。
IPOの当選とは、IPO株の購入の権利を得たことを意味します。
そこから改めて購入手続きをして、初めてIPO株を買うことができるのです。
IPOで最も重要なのは、抽選をクリアすることです。
IPOの抽選については「IPOの抽選方法はどれがおすすめ?抽選確率を上げる賢い買い方をプロが全解説」をご覧ください。
-
IPOの抽選方法はどれがおすすめ?抽選確率を上げる賢い買い方をプロが全解説
IPOの投資で利益を出すために 「IPOの抽選方法はどれが当たりやすい?」 「抽選確率を上げるためにはどうすれば良い?」 「IPO投資を確実にするための方法を知りたい!」 と気になりませんか? 日々数 ...
続きを見る
しかし、IPOに当選したらそれで終わりというわけではありません。
既述のとおり、購入手続きをしなければ、初値売りはもちろん、そもそも保有することすらできないのです。
そのためにも、当選後はなるべく早い手続きをおすすめします。
なぜなら、IPO株を購入するための手続きには期限があるからです。
IPO株の購入申し込み期限として定められているのは、おおよそ5営業日前後です。
この時期や期間に関しては、どの承継会社でもほぼ同じくらいになっています。
ただ、証券会社によっては多少前後することもあるので、必ず確認しておきましょう。
もし、購入手続きをしないまま期限が過ぎてしまうと、IPOをキャンセルしたものとみなされてしまいます。
思い違いのせいで購入できずに終わるのはあまりにも残念ですが、それだけでは済まないかもしれません。
というのも、証券会社によっては当選後のキャンセルにペナルティを課すところもあるからです。
ペナルティの内容は会社により様々ですが、中にはかなり厳しいものもあります。
うっかりミスでペナルティを受けないように、注意しましょう。
なお、ペナルティがある証券会社や内容については「IPOの補欠当選は要注意!繰上当選の確率や辞退のペナルティー、注意点を全解説」を参考にしてください。
また、当選しなかった場合でも、補欠当選になることがあります。
その場合も、購入申し込みをしておかなければ繰上当選した時に購入できなくなってしまいます。
補欠当選になった場合は、繰上当選になった時のことをしっかり考えておきましょう。
繰上当選が現実のものになった時、IPO株を買うかどうかよく考えておく必要があるのです。
その結果、買うと決めたのであれば、きちんと購入手続きをしておきましょう。
-
IPOの補欠当選は要注意!繰上当選の確率や辞退のペナルティー、注意点を全解説
IPOの補欠当選を狙っている人や補欠当選した人は 「IPOの補欠当選は繰上当選しやすいの?確率はどれくらい?」 「補欠当選を辞退してもペナルティーはないの?どうすれば良い?」 「SBIの補欠当選の確率 ...
続きを見る
STEP2:事前入金不要の証券会社の場合は入金しよう
証券会社によっては、IPOに申し込む際に「前受金」という事前入金が必要となるところもあります。
中には抽選後入金の証券会社もあります。
その場合は当選結果が出て、当選または補欠当選し、購入すると決めた場合のみ入金が必要になります。
資金が少ない人にとって有利な事前入金不要の会社ですが、当選した場合は必ず入金を行いましょう。
また、事前入金不要の会社であっても、購入申込時には購入資金が必要になります。
ですが、口座残金が足りなければ買えません。
そのため、当選または補欠当選が分かったら、証券口座にすぐに入金しておいた方が確実です。
ネットバンクからの入金の場合、即時入金に対応している会社もあります。
一方、ATMや窓口からの通常の振込による入金の場合は、口座に反映されるのに時間がかかります。
当選確認が遅れ、購入申込最終日ギリギリに入金手続きをとったのでは間に合わない可能性があるのです。
どうしても買いたいIPO株の場合、チャンスを逃してしまうことになります。
そうならないためにも、当選確認はすぐに行い、購入申込期間中に余裕をもって入金しましょう。
利用者の多いSBI証券における資金が必要なタイミングや拘束期間については「【資金が多いほど有利】SBIのIPO投資で必要な資金のタイミング・拘束期間の全て」でまとめています。
-
【資金が多いほど有利】SBIのIPO投資で必要な資金のタイミング・拘束期間の全て
目一杯の資金を駆使して株式投資をしていると 「SBI証券のIPOの資金はいつまでに入金が必要なの?」 「資金は集中させたほうがいい?目安をしりたい」 「IPOの資金が拘束されるタイミングや期間を知りた ...
続きを見る
ところでIPOには「後期型」と呼ばれる証券会社があります。
後期型の証券会社で当選した場合、それ以外の証券会社にはない、注意したい点があります。
後期型の証券会社でIPOが当選した場合の注意点
証券会社の中には、抽選スケジュールの遅い「後期型」と呼ばれる証券会社があります。
後期型の証券会社は、ブックビルディングに申し込み、購入申込を行った後で抽選が行われます。
実は、後期型の証券会社の場合、入金タイミングが
- ブックビルディングの前に入金する
- 購入申込の直前に入金する
の2パターンに分かれます。
「1」に関し、「ブックビルディング前の入金なら、前受金が必要なのと同じでは?」と思うかもしれません。
ただ後期型の場合は抽選スケジュールが遅いのです。
抽選日が、購入申込の前に抽選を行う会社より1週間近く遅くなることも珍しくありません。
このことから、前受金が必要な会社とは、入金タイミングにかなりの違いが出てしまいます。
後期型は、同じブックビルディング前入金でも、前受金が必要な会社よりもだいぶ後になるのです。
そのため、前受金が必要な会社で当選すると、後期型の会社の当選結果がどうでもよくなるかもしれません。
ですが、後期型の会社の当選結果も必ずチェックしましょう。
なぜなら、取引株数が多いほど、損益が大きくなるからです。
IPOの初値売りでより大きな利益を得たいなら、株数が多いに越したことはありません。
取引株数が多ければ、わずかな値上がりでも獲得できる利益は大きなものになります。
特に、IPOの場合は現物株の取引ですので、損したとしてもロスカットされることはありません。
また、何より、勝率が高く値上がり益が期待できるのですから、株数は多い方が良いのです。
それにも関わらず、IPO株の取引株数を増やすのが困難なのは、抽選があるからです。
その銘柄をたくさん買いたくても、当選しなければできない話です。
だからこそ、複数当選は取引株数を増やせるチャンスなのです。
獲得利益を大きくしたいのなら、複数当選のチャンスを逃さないことが大切です。
そのためにも、後期型証券会社の抽選結果を忘れないようにしましょう。
さらに、後期型証券会社については、購入キャンセルが事実上できないことにも注意が必要です。
すでに書いたとおり、後期型は、
「ブックビルディングに申し込む→購入申込を行う→抽選」
という流れで行われるため、購入を前提に抽選が行われます。
そして、上記1、2から分かるとおり、抽選前に資金を入金するので、キャンセルは実質できないのです。
つまり、「初値売りで損しそうだ」と考えられても、抽選後のキャンセルはできないことになります。
後期型については、この点にも注意しましょう。
STEP3:購入したIPO銘柄を上場日に売却しよう
IPO株を無事に購入できたら、あとは上場日を待つだけです。
上場日がきたら、初値で売却してしまいましょう。
上場日に、初値で売却することを、初値売りといいます。
これは、IPOにおけるもっとも有名な投資方法です。
IPO株というのは、初値が公募価格を上回るかどうかが非常に重要です。
そのため、初値が高くなるかどうかに多くの注目が集まります。
初値をつけた後に下落することもあるため、初値で売り抜けることが、最も確実に利益を狙える方法なのです。
初値売りを成功させるためには、事前に注文を入れておくのが確実な方法です。
日本の株式市場は、午前9時にオープンします。
そのため、初値売りでは、IPO株を基本的にはその時間に売ることとなります。
そのためには、午前9時までに注文を入れておく必要があるのです。
ちなみに、初値売りの場合、どれくらいの価格で売れるのかまだ決まっていません。
そのため、注文の際は指値を使わずに、成行注文を使って発注しましょう。
初値売りについて詳しくはこちら「【成行注文が基本】IPO投資の初値売りで失敗しないための具体的な手順」で解説しています。
-
【成行注文が基本】IPO投資の初値売りで失敗しないための具体的な手順
IPO投資はいたってシンプル。初値が公募価格を上回れば良いからです。 抽選というハードルはあるものの、当選さえすれば、公募価格で買って初値で売るだけです。 それだけで利益が得られる可能性があるため、I ...
続きを見る
IPOに当選した場合の注意点は3つ
IPOに当選してからも、気を付けなければいけない点が3つあります。
それは、
- 当選辞退する場合はペナルティに気を付ける
- 初値が公募価格を上回る銘柄を選ぶ
- 初値売りは確実に行う
の3つです。
それぞれについて説明します。
注意点1:当選辞退する場合はペナルティに気を付ける
せっかくIPOに当選したにも関わらず、様々な事情からやむを得ず辞退しなければならないケースもあり得ます。
簡単に辞退できると思うかもしれませんが、実は、会社によってはペナルティが課せられるのです。
ペナルティがある証券会社は、
- SMBC日興証券
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 東洋証券
- 岡三証券
の4社です。
また、それぞれの証券会社で、ペナルティの内容は異なります。
具体的な内容は、下記のとおりです。
SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、東洋証券
- 購入キャンセルの翌日から1か月間は新規のIPO申し込みができなくなる
- すでに申し込んでいるIPO申し込みについては、すべて無効になる
岡三証券
- 購入を辞退した場合、それ以降のIPO申込ができなくなる
「辞退くらい、自由にできるだろう」と考えていると、厳しい内容に面食らうかもしれません。
このペナルティは、キャンセルの理由に関わらず課せられます。
特に、岡三証券では、今後同社でのIPO申し込みが一切できなくなります。
他社と比較しても、かなり厳しいペナルティといえるでしょう。
公募価格割れとなる可能性が高いIPOに申し込むのであれば、この4社は避けたほうが無難でしょう。
IPOは正確な初値を予想できないので、キャンセルすることも念頭に置く必要があります。
そのうえで、証券会社を選びましょう。
ちなみに、ネット証券に関しては、キャンセルしてもペナルティが発生する会社は今のところないようです。
注意点2:初値が公募価格を上回る銘柄を選ぼう
IPOでは、初値で売却する初値売りが基本的な投資方法です。
そのため、初値が公募価格を下回ってしまうようだと、損してしまいます。
「初値が何円になるか分からないのに、そんなの分かるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
もちろん、初値の正確な価格を予想することはできません。
ですが、初値が公募価格を上回るか下回るかということに関しては、ある程度予測可能です。
そのためには、チェックしなければならないポイントがあります。
それは、
- 公募株が売出株よりも多いかどうか。
- 市場の規模に吸収金額が合っているかどうか。
- 再上場の銘柄ではないか。
- 業績は増収増益基調か。
- 旬のテーマに沿った事業内容や人気の事業内容か。
- 公募価格が仮条件の上限価格を下回っていないか。
- 大株主にベンチャーキャピタルがいるかどうか。
の7つです。
このチェックポイントに関しては、別の記事で詳しく解説しています。
それについては、こちらの記事「【成行注文が基本】IPO投資の初値売りで失敗しないための具体的な手順」をご覧ください。
-
【成行注文が基本】IPO投資の初値売りで失敗しないための具体的な手順
IPO投資はいたってシンプル。初値が公募価格を上回れば良いからです。 抽選というハードルはあるものの、当選さえすれば、公募価格で買って初値で売るだけです。 それだけで利益が得られる可能性があるため、I ...
続きを見る
注意点3:初値売りは確実に!
IPOで利益を出すためには、確実に初値売りを行わなければなりません。
なぜなら、それが最も確実であり、失敗しにくい方法だからです。
IPOでは、初値売りが基本の投資方法となります。
その内容は単純で、「公募価格で買い、初値で売る」というだけです。
単純明快な投資方法であるため、初値売りは一見すると失敗しそうにない投資法に思えます。
ですが、時にこの初値売りに失敗するケースもあります。
その原因としては、
- 成行注文を使わなかった。
- 売り注文を入れるタイミングを誤った。
という2つの理由が考えられるのです。
それぞれ、なぜ失敗の原因になってしまうのかを説明します。
まず「1」で失敗するケースについて説明します。
IPOの初値売りでは、成行注文を使うのが基本です。
ですが、通常の株式投資では、どちらかというと指値注文をよく使います。
なぜなら、指値注文は発注者にとって有利方向に働く注文だからです。
つまり、指定した価格を上限として買う、あるいは、指定した価格を下限として売るという注文方法なのです。
一方、成行注文は、どんな価格でも買う・売るという注文方法です。
そのため、想定しない価格で約定することがあります。
このような性質から、限られた条件下でしか成行注文を使わない投資家が多いのです。
筆者が仕事で株の売買をする際も、成行注文はあまり使いません。
使うのは、約定を優先させる時です。
そんな成行注文をIPOの初値売りで使うのは、なぜでしょう?
答えは、「初値がいくらになるか分からない」からです。
すでに書いたとおり、指値注文は価格を指定しなければなりません。
ですが、IPO株の初値がいくらになるのか分かりません。
そのため、指値注文で発注しても、売却できない可能性が高いと言えます。
そうならないよう、IPOでは、どんな価格でも売れる成行注文を使うのが鉄則なのです。
次に「2」について説明します。
成行注文を入れたのに初値売りができない原因は、売り注文を出すタイミングが遅かったからです。
売り注文を入れるタイミングが遅ければ初値売りはできません。
そうならないためにも、事前に初値売りの注文を入れておく必要があります。
つまり、株式市場がスタートする午前9時より前に初値売りの注文を入れなくてはならない、ということです。
なお、証券会社によって初値売りの注文が出せる時間帯は異なるので、確認しておきましょう。
また、IPOの初値売りをするときの注意点や、初値売りの時間帯に関しては、こちら「【成行注文が基本】IPO投資の初値売りで失敗しないための具体的な手順」で詳しく説明しています。
-
【成行注文が基本】IPO投資の初値売りで失敗しないための具体的な手順
IPO投資はいたってシンプル。初値が公募価格を上回れば良いからです。 抽選というハードルはあるものの、当選さえすれば、公募価格で買って初値で売るだけです。 それだけで利益が得られる可能性があるため、I ...
続きを見る
ここまで、IPOに当選した場合の注意点について詳細を説明しました。
とはいえ、「具体的にどのようなことをするのか、実例を見たい」という人もいるのではないでしょうか?
そこで次に、SBI証券でIPOに当選した場合を例に挙げて、説明します。
SBI証券でIPOに当選した場合の流れ
IPOに当選した場合は、具体的にどのような流れとなるのでしょうか?
SBI証券を例にとって、IPOに当選した際の流れを具体的に説明していきます。
SBI証券で抽選した場合は、
- 抽選結果を確認する
- 購入意思表示を行う
- 上場日に売却する
という3ステップで当選から初値売りを行う流れになります。
それでは、このことについて詳しく説明します。
STEP1:抽選結果を確認する
まずは、抽選結果を確認しなければ何も始まりません。
その後の手続きもあるので、抽選結果の確認が出る日程に関してはあらかじめ把握しておきましょう。
そして、発表される日になったら速やかに確認することをおすすめします。
Webサイトの中で抽選結果の確認が可能!
まず、SBI証券のサイトにログインしてください。
会員ページの『取引』タブを押し、『国内株式』をクリックします。
そして、『IPO・PO』をクリックすると、抽選結果の確認画面が表示されます。
そこで、抽選結果を確認してください。
当選していれば、抽選結果の欄に「当選/株数」と記載されています。
その下には、『当選株購入』と『辞退』というボタンが用意されています。
そのまま購入するのであれば『当選株購入』を、買うのを辞めるのであれば「辞退」をクリックしてください。
横には「購入意思表示期限」という項目もあるので、その日までに手続きを済ませるようにしましょう。
当選/補欠当選通知メールサービスを利用しよう!
SBI証券では、希望者に対してIPO抽選の結果をメールで通知するサービスも実施しています。
設定はとても簡単で、ブックビルディングの申し込み画面で『メール登録』にチェックしておくだけです。
また、その時にチェックし忘れていた場合は、「口座管理」の『お客様情報変更』を開きましょう。
そこからでもメールの設定は可能です。
当選の通知が届いたら、先ほどと同じように当選手続き、もしくは辞退を選びましょう。
STEP2:購入意思表示を行う
購入することを決めたら、購入手続きを進めていきます。
先ほどの『当選株購入』をクリックしたら、まずは書類を確認してください。
確認する書類は、「契約締結前交付書面」と「目論見書」の2点です。
特に、「契約締結前交付書面」はチェックを入れる必要があるので、忘れないようにしましょう。
購入したら、どのような預かり区分にするかを決定します。
預かり区分には一般とNISAがあるのですが、複数単元を購入する場合は振り分けることも可能です。
預かり区分を入力したら、取引パスワードを入力して『意思表示確認画面へ』をクリックします。
そうすると、内容の確認画面が表示されるので、間違いがなければ『購入』をクリックしてください。
受付完了の画面が表示されたら、購入意思表示が受け付けられたことになります。
しかし、そこで終わりではありません。
最後に、購入手続きが問題なく終わっているか再確認しましょう。
再確認するには、SBI証券のページにログインして「IPO株式ブックビルディング一覧」へと移動します。
そこで、まずは購入意思表示ボタンが消えていることを確認しましょう。
さらに購入結果を開きましょう。
株数や預かり区分が決定したとおりになっていれば、手続きが完了したと確認できます。
もし、何らかの理由で購入できていなければもったいないので、必ず確認まで行ってください。
STEP3:上場日に売却する
無事に購入できたら、いよいよ初値売りを行います。
SBI証券では、初値売りの注文は上場日の前営業日の午前4時頃から受け付けています。
ただし、上場する市場が複数の場合は、上場日当日の午前8時頃からになるので、注意してください。
ただ、SBI証券での初値売りについては、IPOだからと言って特別なこともありません。
注文を受け付ける時間以外は、通常の株式売買と大きな違いがないのです。
口座管理画面に「株式(現物/一般預り)」という項目があります。
なお、特定口座を利用している場合は、「株式(現物/特定預かり)」という項目で表示されます。
その下にIPO株が表示されます。
そのIPO株の『現売』をクリックすると、注文内容の画面が表示されます。
株数や価格、期間などを指定してください。
また、市場はデフォルトで「東証」が入っていますが、東証以外に上場している場合は市場を指定しましょう。
価格については、初値売りなので「成行」を指定します。
期間に関しては、当日の午前9時前であれば当日中、前日であれば上場日を指定しましょう。
取引パスワードを入力したら、『注文確認画面へ』をクリックしましょう。
確認した内容が間違っていなければ、『注文発注』をクリックしてください。
最後に、注文受付画面が表示されるのを確認して注文完了です。
まとめ
IPO投資は、まず当選することが第一なのですが、当選したからといってそれで終わりではありません。
購入手続きを済ませなければ意味がなくなってしまいます。
ただし、当選したとしても絶対に購入しなければいけないわけでもありません。
様々な事情から、購入を辞退することもあるでしょう。
その場合は、ペナルティの有無やその内容を見て決めることをおすすめします。
購入するつもりが、うっかり手続きを忘れたということがないように、やるべきことは確認しておきましょう。